海ノ民話

#83 ゆき姫物語

視聴期間:3日間

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解説

昔、田布施の離島、馬島に久左衛門という渡し守が住んでいました。あるしけの夜、寝間から音が聞こえてきて襖がひとりでに開くと、隅に娘が座っていました。筑前大宰府の左近衛中将大伴成親の娘、ゆきと名乗るこの娘は、自身が今、刎島(はねしま)沖の海の底にいるという不思議なことを語り始めました。そして、ゆき姫は久左衛門に三つのお願いをしました。一つ目はゆき姫の遺髪と櫛を父親に渡してほしい、二つ目は遺髪を許嫁に、三つ目の願いはお墓を刎島の頂きに建ててほしいというものでした。哀れに思った久左衛門は、翌朝、ゆき姫がいるという刎島沖へ船を出し、網を入れると……