岩井俊二の作品:10件
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?-New Color Graging-
1993年、テレビドラマシリーズ『if もしも』の一作品として放映されるや、“岩井美学”とも称される独特の映像美も相俟って大きな反響を呼び、岩井俊二監督は本作でテレビドラマとしては異例の第34回日本映画監督協会新人賞を受賞。テレビドラマとして放映されてから20年以上が経った今なお、世代を超えて愛され続けている。アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の公開を記念して、独特の映像美をあますことなく堪能できるNew Color Grading版の登場です。
【キャスト】
山崎裕太
奥菜恵
反田孝幸
【スタッフ】
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
音楽:REMEDIOS -
ハルフウェイ
「いなくなるって知ってて、なんでコクったの?」 "卒業"を前に揺れる高校生のせつない恋物語。
キャスト:北乃きい,岡田将生,溝端淳平,仲里依紗,成宮寛貴 ほか
監督:北川悦吏子プロデューサー:岩井俊二,小林武史脚本:北川悦吏子 -
ヴァンパイア
ハリウッドで大注目、人気急上昇の個性派若手キャスト&岩井俊二のミューズ・蒼井優が彩る生と死の境
惹かれあう孤独な魂たち
この世のはての恋物語
映画史上誰も作らなかった吸血鬼映画、遂に日本上陸。
岩井作品最新作「ヴァンパイア」9月15日公開!
岩井俊二がカナダを舞台に全編英語で撮りおろした最新作、世界初公開!
脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと一人6役、“岩井ワールド”が炸裂する。
『Love Letter』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』など、孤高なる美意識と世界観で観客を魅了する岩井俊二待望の最新作『ヴァンパイア』がついに公開!本作は、病身の母親と暮らす高校教師サイモンが、あるwebサイトに集まる“死にたい少女たち”に血を求めて寄り添ううちに、しだいにピュアな愛に昇華してゆく“変態な純愛物語”
【ストーリー】男はある場所で“ゼリーフィッシュ”と名乗る女(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)と待ち合わせた。見知らぬ者同志、共に死のうとしている。「最後の一日を最高の日にしたい」というゼリーフィッシュに、その男“プルート” (ケヴィン・ゼガ―ズ)は、穏やかに死ねるある特別な方法を試すことを提案する。「血を抜こう」。
この男、サイモン・ウィリアムズは高校の生物学教師で、アルツハイマーの母親ヘルガ(アマンダ・プラマー)との二人暮らし。学校では自殺を考える生徒ミナ(蒼井 優)に「死んではいけない」と説得する誠実な教師を演じているが、プライベートの彼は自殺サイトに接触して、血の提供者を探していた。自殺志願者の間では有名な存在で、“ブラッドスティーラー”または“ヴァンパイア”と呼ばれ恐れられているが、せっかく飲んだ血は後で吐いてしまうし、他の殺人犯が女性を狩る姿を見てパニックになる、気の弱い男でもある。
ある日、サイモンは標的として選んだ“ラピスラズリ”という女性によって思いがけず集団自殺に巻き込まれる。辛くも生き残った“レディバード”(アデレイド・クレメンス)という女性と迷いの森を脱出するが、その道中、自分がヴァンパイアであることを告白してしまう。後日、レディバードはサイモンに血の提供を申し出る。彼女はもう一度自殺したがっていた。そして同じ頃、教え子のミナも自殺を企て、サイモンにとって最も長い一日が始まる。
【キャスト】ケヴィン・ゼガーズ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、蒼井優、アデレイド・クレメンス、トレヴァー・モーガン、アマンダ・プラマー、クリスティン・クルック、レイチェル・リー・クック ほか
【監督・脚本・撮影・編集・音楽・プロデュース】 岩井俊二 -
四月物語
桜の季節。
東京・武蔵野にある大学に通う為、北海道から上京してきた卯月は、慣れない土地で独り暮らしを始める。おとなしい性格の彼女は、個性の強い人々との触れ合いの中で、次第に心を開いていく。
だが、そんな卯月も大学の志望動機を聞かれた時だけは、思わず言いよどんでしまうのだった。実は、卯月には人に言えない不純な動機があった――。
【出演】松たか子、田辺誠一、藤井かほり、留美、加藤和彦、光石研 ほか
【監督・脚本】岩井俊二 -
リリイ・シュシュのすべて
田園が美しいある地方都市。
中学二年の蓮見雄一(市原隼人)は、かつての親友、星野(忍成修吾)にいじめられ、窒息しそ うな毎日を送っている。
唯一の救いはカリスマ的歌姫リリイ・シュシュの歌声だけ。
自らが主宰するファンサイト「リリフィリア」の中にいるときだけが本当の 自分でいられる瞬間だった・・・。
【出演】市原隼人、忍成修吾、伊藤歩、蒼井優、大沢たかお、稲森いずみ、市川実和子 ほか
【監督・脚本】岩井俊二 -
花とアリス
幼なじみのハナとアリス。
ハナは自由奔放なアリスに振り回されてばかりいる。
桜の花びらが舞い落ちる季節、そろって二人は手塚高校に進学する。ハナは憧れの先輩・宮本が所属する落語研究会に入部。
そんなある日、意外なかたちでハナにチャンスが舞い降りた。宮本がガレージのシャッターに頭をぶつかって気を失ってしまったのだ。意識がもうろうとしている宮本にハナはとっさに「記憶喪失ですよ、先輩!」ハナがついた嘘が嘘を呼び、ついには親友のアリスを巻き込んで、ややこしくも奇妙な三角関係が始まった――。
【出演】鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、平泉成、木村多江、大沢たかお、広末涼子 ほか
【監督・脚本】岩井俊二 -
スワロウテイル
むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。
でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。
ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。
・・・そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語り。
【出演】三上博史、チャラ、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおり ほか
【監督・脚本】岩井俊二
【音楽】小林武史 -
PiCNiC
どんよりとした街にたたずむ施設に、理由ありで送り込まれたツムジとサトルとココ。
塀の外に出ることを禁じられた三人は、病院と街の間に立つ塀の上に自分たちの居場所を見つける。「塀の外に出なきゃいいんでしょ。塀の上なら、いいのよ」病院の塀から足を踏み出せないサトルをおいて、二人は隣の塀へと飛び移る。
塀づたいに行き着いた教会から聞こえてくる賛美歌に耳をすますココ。二人に気づいた牧師が塀に梯子をかけて二人と話をする。地球の滅亡を願っているというツムジと、自分が死んだら地球もなくなると信じているココに、牧師は聖書を渡す。施設に戻った二人は、一晩、保護室に送り込まれる。
聖書の黙示録に触発されたツムジが、地球滅亡の日は7月10日と決める。そして三人は地球の最期を見るために、塀から塀へと旅を始める・・・・・・。
【出演】チャラ、浅野忠信、橋爪浩一、伊藤かずえ、鈴木慶一 ほか
【監督・脚本】岩井俊二 -
undo
日本のある風景、それはどこかの都市の近郊のような場所。
倉庫を改造したと思われるアトリエに住む萌実(山口智子)と由起夫(豊川悦司)。モノ書きを生業とする由起夫に、それを所在なげに見守る萌実だが、ある時から、彼女に“異常な”行動が見られ始める。
ペットの亀を縛り、編み物をする自らの手を縛る萌実を危惧して、精神科医(田口トモロヲ)の診察を受けたところ“強迫性緊縛症候群”の診断を下された。
アトリエの中はやがて、ロープで縛りつくされていくのであった。
安定、調和していたはずの二人の関係に新たに“縛る”という行為がもたらされたとき、なにが二人の間で変化していたのだろうか・・・。
【出演】山口智子、豊川悦司、田口トモロヲ ほか
【監督・脚本】岩井俊二 -
新しい靴を買わなくちゃ
折れてしまったヒールを直してくれるのは誰?
パリを舞台に、【監督・脚本】北川悦吏子&【プロデュース】岩井俊二×【出演】中山美穂&向井理が送る、とびきりロマンティックな3日間のラブストーリー。
【ストーリー】妹に付き添って、パリ観光にやって来たカメラマンのセン(向井理)は、パリに着くなり、単独行動をしたいと言う妹スズメ(桐谷美玲)に置き去りにされてしまう。泊まるはずのホテルもわからず途方にくれるセンだが、落としたパスポートが踏まれて破れてしまい、さらに困った状況に……。
踏んだ靴の主は、パリでフリーペーパーの編集をする日本人女性、アオイ(中山美穂)だった。パスポートを踏んだために、ヒールが折れてしまったアオイの靴を、接着剤で直すセン。感謝したアオイは、困ったときのために自分の連絡先を渡す。
スズメと連絡がとれないセンは、しかたなくアオイに電話をかけ、その夜、ふたりは食事をすることになる。話がはずみ、酔っぱらってしまったアオイを、自宅まで送り届けるセン。結局、ホテルに戻れなくなったセンはアオイの部屋に泊まってしまう。そのころスズメは、パリに住む恋人のカンゴ(綾野剛)を訪ね、久々の再会を果たすも、カンゴの態度はどこかぎこちない。
センはカメラマンとしてアオイの取材にも同行し、パリを満喫していく。ヒールが壊れた靴のまま歩き、「新しい靴、買わなくちゃ」とつぶやくアオイを、センは優しく見つめる。やがてふたりは、誰にも言えなかった思いも打ち明け合うのだった。なぜひとりでパリに暮らしているのか。これからもカメラの仕事を続けるべきなのか。抱きしめ合うふたりの気持ちはひとつになっていく。このまま離れたくない……。
【キャスト】中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛、アマンダ・プラマー ほか
【監督】北川悦吏子
【音楽】坂本龍一、コトリンゴ
【プロデュース】岩井俊二